リンクス松戸では、毎週水曜日の4コマ目に利用者会議を実施しています!!

グループワークや講座では、スタッフが主導の取り組みですが
この利用者会議ではスタッフの介入は必要最小限として、
議題を決めるところから会議の進行、議事録の作成に至るまでの
会議の一連の流れの全てを利用者さんが主体となって実施しています。

この取り組みでは、利用者さん同士でコミュニケーションを取る機会も増え、
日々の訓練やグループワーク・講座で培ったスキルを活かしつつ、
「会議」という具体的な場を通して、学んだことを実践する事が出来ます。



集団の中で一つの物事を決めるに当たっては、
伝える力・聞く力・受け止める力といった能力が求められます。

伝える力は、ただ自分の意見を言えば良いという事では無く、
どうすれば聞き手に伝わりやすいかを考えながら話す力です。
また、会議という集団の中で発言するには一歩踏み出す勇気や、
議題の本質に沿った発言というのが求められます。

聞く力は、自分の意見とは異なる意見であっても、
ただただ否定的な意見をぶつけるだけでなく、相手の意見を一旦受け止め、
相手がどのように思っているのかを考えながら聞くということが求められます。

普段の生活ではなかなかここまで意識して考えられていない事が多いですが、
会議の場では参加者それぞれがこのようなことを意識しているかどうかで、
議論の内容や質にも影響が出るため、
意識して取り組むという良い訓練になるのではないでしょうか(^^♪



また、会議では役割分担も必要となるため、
様々な役割を経験することで自分の長所や短所が明らかになり、
就労に向けた対策も取りやすくなるのではないかと思います。

この会議で主に経験出来る役割としては、会議の進行を行う議長、
時間配分を行うタイムキーパー、議事録を作成する書記係等があります。

仕事として役割を任される事で責任感も芽生え、
自分が経験することでそれぞれの立場の大変さや大切さを身をもって実感することが出来、
相手の立場に立って考えるという事を意識出来る様になるのではないかと思います。

まだ始まったばかりの取り組みですが、
持っている障害も能力も違う集団で主体的に物事を決定していく難しさ・楽しさを
感じて頂ければと思います(^^♪