【訓練紹介】ブログ作成 〜森田療法について〜

こんにちは!
自立訓練事業所リンクス川越です♪

弊所では利用者さまの自立に向けて様々な訓練を増やし続けています。今回は訓練の一つである『ブログ作成』についてご紹介します。

ブログ作成訓練では主に利用者さまから作成テーマを考えていただきます。 利用者さまの得意なところや不得意とするところによっては支援員からアドバイスすることもあります。例えば、文章の作成はできるものの、構成を考えるのが苦手という場合は支援員より構成についてこのように作成してみてはどうかと提案しました。

・挨拶
・概要
・具体例
・自身の考え
・まとめ


また、作成にあたっては著作権に気をつけて作成をするようお伝えしています。 今回ですが、前回『ルッキズムとメンズメイク』についてブログを作成してくれた利用者さまが『森田療法』をテーマに新たなブログを作成してくれました! 以下に作成していただいたブログを紹介します。

認知行動療法じゃない選択肢ー”あるがまま”に生きる森田療法とは?

・森田療法とは
森田療法は、東京慈恵会医科大学の初代精神科教授だった森田正馬(もりたまさたけ)が1919年に生み出した精神療法です。

森田療法を生み出したのは自らが過敏で神経質な性格で、神経衰弱(現在の不安症や強迫症)に悩み、心臓神経症やパニック発作にも繰り返し見舞われていたことがきっかけとなりました。

東京帝国大学で西洋の精神医学を学んだ森田は、当時欧米で行われていた治療法をいろいろ試したものの、期待していた効果が得られず、改良を重ねた末に独自の精神療法を確立したのです。

・認知行動療法との違い
多くの人が耳にしたことがある認知行動療法は、不安や恐怖に”向き合い”、思考や行動のパターンを変えていく療法です。

一方、森田療法は不安や恐怖はあって当たり前で、それにあえて注目せず、自然に任せて「いま自分がやるべきこと」に焦点を当てます。つまり、不安や恐怖を”放っておく”のです。

この「向き合う」認知行動療法と「放っておく」森田療法という対照的な違いがあります。


私の体験から:症状にとらわれる苦しさ
私は実際に、うつ状態や強い不安を抱えて治療を受けてきました。 薬も飲みましたし、認知行動療法にも取り組みました。 でもその中で、気づいたことがあります。

それは、「良くなろう、治そう」と思うあまりに、症状そのものに過剰に意識が向いてしまうということです。

「まだ不安がある」「また落ち込んでしまった」……と、いつの間にか自分の状態にばかり目がいって、回復どころか余計に苦しくなってしまうことがありました。

森田療法ではこれを「精神交互作用」と呼びます。

つまり、「症状に注目すればするほど、症状が強くなる」という悪循環です。

それに気づいたとき、私はこう考えようになりました。「症状は症状。あってもいい。じゃあ、私は今、何ができるだろう?」と。

そこから少しずつ、「なすべきこと」に意識を向けるようになり、心が楽になりました。


まとめ
森田療法は、症状にとらわれているときの「もう一つの視点」を教えてくれる療法だと思います。

認知行動療法が「症状に向き合う」ことを大切にするなら、森田療法は「症状をあるがままに放っておいて、行動に目を向ける」ことを勧めてくれます。

もちろん薬や他の治療も大事です。でも、少し落ち着いてきたときこそ、「なすべきことをなす」という森田療法の考え方が役に立つと、私は感じています。

読んでくださってありがとうございました。

もし今、症状にとらわれてつらい方がいたら、「放っておく勇気」もあるんだということが、少しでも伝われば嬉しいです。


ブログを作成していただいた利用者さま、ありがとうございました!

今回のブログですが森田療法についてご自身の体験も踏まえたうえで分かりやすく解説できていて良いと思います! まとめに記載されている以下の言葉がとても印象に残るのでピックアップさせていただきます。

「放っておく勇気」

不安や恐怖を「放っておく」ことは実際にとても難しいでしょう。そういった感情は多くの方が「解消したい」という気持ちのほうが勝るのではないのでしょうか。不安や恐怖というのは人によって出来事によって大小あると思います。また、解消するのに時間を要することもあるでしょう。 不安や恐怖を解消することは大切なことではありますが、解消することに対して負担に感じてしまうことがあればこの森田療法を思い出してみると良いかもしれません。

認知行動療法は復職支援でもよく取り入れられていることからポピュラーなものですが、今回のブログで取り上げた森田療法を通して新たな気づきや発見に繋がった方も多いのではないでしょうか。

自立訓練リンクス川越ではブログ作成を通して、物事への考え方や自身の考えに対する言語化する力を身につけていくことができます。

少しでも気になる方は、まずは質問だけでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。
みなさまのご連絡お待ちしております♪

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