スマートフォンやSNSの普及に伴い、生活の中で画面を眺めている時間が増え、
目を酷使していると感じる方も多いのではないでしょうか?

目がショボショボしたり、目の奥が痛い等といった症状があれば、目が疲れているサインです。

放っておくと視力低下や頭痛・肩こりなど、様々な症状を引き起こす可能性があるので、
適度な休息をとったり以下に紹介するような手軽に行える疲れ目対策をして目を労りましょう。

ショボショボした目には蒸しタオルを!

目の使いすぎに伴うショボショボは、目の周りの筋肉が凝り固まったり・血行が悪くなることによって起きる事が多いと言われています。

パソコンなどの画面を見ながら集中して作業に取り組むと、
目を動かしたりまばたきをする機会が自然と減少してしまいます。

目やその周辺を蒸しタオルなどを用いて温める事で、
目の周囲の血管を広げ血流を改善させる効果があると言われています。

血流改善に加え、凝り固まった筋肉がほぐれて柔らかくなることで、
疲れ目改善の効果が期待できるそうなので、試してみましょう。

【蒸しタオルの作り方】
①皿、水、タオル、電子レンジを用意する
②タオルを水に浸して固めに絞り、ロールケーキのようにぐるぐる巻いていく
③お皿にタオルを乗せて、電子レンジ500Wで1分間加熱(※取り出すときは火傷に注意)
④タオルの形を目に当てる部分に合うように整える
⑤目の周りに5分~10分程度乗せておく

※効果には個人差があります。
 タオルの絞り具合、加熱時間、蒸しタオルを充てる時間は個人の好みで調整しましょう。

 また、目が炎症を起こしていたり充血している時には、温める事で症状を悪化させる場合があるので
 注意しましょう。

「目が疲れたな…」と感じたら、目の体操を!

目の周囲には目やまぶたを動かすための様々な筋肉が存在します。
パソコンやスマートフォンを見ていると、近くの同じような場所を見続ける事となり、
これらの筋肉を動かす機会が減少します。

簡単に行えるストレッチで、目の周囲の筋肉を意識的に動かしましょう!

【簡単に行える目の体操】
①まぶたをギューッと3~5秒程度閉じた後、パッと大きく開く(5~10回程度)
②目をゆっくりと上下、左右に動かします(5回程度)※頭は動かさずに眼球だけを動かすイメージで
③目を円を描くようにゆっくりと回す(右周り・左回り 各5回程度)

上記の体操に加え、「目を数分間閉じる」というのも効果的があると言われています。
長時間画面を見て疲れたなと感じた時におすすめです!

いずれも短い時間で簡単に行えるので、疲れを感じたら実践してみましょう♪

遠くを眺めてみよう!

目が疲れを感じる時というのは、比較的近くの物を長時間見ている時というのが
多いのではないでしょうか?

目にはピントを調節する機能が備わっており、
近くを見る時にはピントを調節する機能のある筋肉が収縮して緊張した状態となり、
反対に、遠くを見る時にはこの筋肉は弛緩してゆるんだ状態となります。

近くを見る時間が長くて疲れた時には、意識して遠くを見て目の筋肉を緩ませてあげましょう!

【目の筋肉のストレッチ】
①3㎝くらい先の目標物を見る(ピントを合わせる)
②30㎝くり先の少し遠くの目標物を見る
これを10~20回程度繰り返すことで、緊張した筋肉へのストレッチ効果が得られると言われています。

時々遠くを見る事で、緊張した筋肉をほぐしてあげましょう♪

瞬きをして乾燥を防ごう!

パソコンやスマートフォンの画面を見ていると、まばたきの回数が減少し、目の乾燥につながりやすいと言われています。

普段私たちが無意識に行っている「まばたき」は、目を乾燥から守るという役割を果たしています。
まぶたにはマイボーム腺という分泌腺が存在し、まばたきをすることでこのマイボーム腺から
油分を分泌して 目の表面に保護膜を貼るという仕組みになっています。

この膜は数秒で取れてしまうとされており、まばたきの回数が減少することで、この保護膜の分泌が減り、乾燥してしまうのです。

作業に集中すると、画面を凝視してしまう状況に陥りがちですが、
意識してまばたきを行う事で乾燥による目の疲れを防ぎましょう!!

疲れ目に影響を及ぼす環境を改善しよう!

ここまでは、疲れ目が起きてしまった時の対処法についてご紹介しました。

では、最後に目の疲れを未然に防ぐために、目を疲れさせてしまう恐れのある環境に対して
出来るアプローチについて何点かお伝えしたいと思います。

①1時間に1回、10分程度は目を休ませる時間を設ける
集中して作業や仕事に取り組むと、
ついつい長時間画面を眺めているという方も多いのではないかと思います。
身体と同じように目も休ませなければ疲れてしまいます。
当たり前のようですが、なかなか実践出来ていない人も多いので、
意識して休ませる時間を設けることで、目にかかる負担を軽減させましょう。

②部屋の照明を調整する
作業を行う部屋が暗く、画面の光の方が明るく感じる状態では、
目にかかる負担が大きくなる場合があります。
出来るだけ明るい部屋で作業を行うなど、画面と部屋との光の加減を調整してみましょう。

③作業を行う姿勢に注意する
パソコンを使ったデスクワーク等では、作業を行う姿勢も重要です!
背中を丸めたような姿勢を長時間続けると、首や肩の筋肉が凝り固まる事で血流が悪くなり、目の乾燥にもつながると言われています。
姿勢を正したり、時々画面から目を離して首や肩を動かす等して、血流が滞らないように注意しましょう。

現代の生活では切り離すことが出来ないくらい身近になったパソコンやスマートフォンですが、
身体に及ぼす影響は少ないとは言えません。
付き合い方を工夫して、身体にも優しい利用を心掛けましょう!(^^)!