ストレスコントロール【教養講座】
就労移行支援事業所リンクス船橋にて、教養講座「ストレスコントロール」を実施しました。
仕事中や普段の生活をするなかで、ストレスを感じる経験が皆さんにもあると思います。
自分の感情がコントロールできないと「イライラがおさまらない」「落ち込んでしまうとなかなか気持ちを切り替えられない」など色々な影響がありますよね。
今回はそんなストレスへの対処方法について、参加した皆さんに知識を深めてもらいました!
■ ストレスの種類
皆さんは、ストレスには【良いストレス】と【悪いストレス】があることをご存知ですか?
良いストレスとは、自分自身を奮い立たせてくれたり、元気づけてくれたりと、やる気になる刺激をもたらしてくれるものを言います。
良いストレスの一例
● 夢や目標
● やりがいのある仕事
● 良い人間関係
良いストレスを感じられると、周囲と切磋琢磨して刺激し合いながら成長できる、少しハードルが高くても夢や目標があればそれに向かって努力できるなど、やる気につながります。
生活をするうえでエネルギーや活力にもなるため、とても大事な要素なのです。
皆さんがストレスと聞いてまずイメージするのが、悪いストレスだと思います。
人間関係の不和や疲労、不安など気持ちが不安定になり、やる気がなくなってしまったりイライラしてしまったりすることを言います。
以下のように、大きく分けて5種類に分類できます。
● 生理的ストレス・・・疲労や空腹など
● 物理的ストレス・・・気温の変化や騒音など
● 化学的ストレス・・・酸素が薄いなど
● 精神的ストレス・・・人間関係や経済的な不安など
● 社会的ストレス・・・長時間労働や満員電車など
ストレスは、受け止めすぎず柔軟にかわしたり対処法を考えたりするなど、嫌なものと考えず前向きに捉える事が大事です!
ストレスコントロールにはいくつか方法があります。そのなかで、今回は3種類紹介しました。
【アサーティブコミュニケーション】
相手だけでなく、自分も尊重しながら意見を交わすことをアサーティブコミュニケーションと言います。
例えば、あなたの上司が急な仕事の依頼をしてきたとします。
ですが、すでにあなたは納期が迫った仕事をしており手が空いていません。
こんな時、どのように上司へ返答しますか?
・はい…分かりました…。
・なぜ急にそんな無理なこと言うんですか!?
以上のように、自分を犠牲にしていたり上司に強く当たったりと様々な回答があると思います。
ですが、どちらも一方が我慢をする結果になりアサーティブとは言えません。
・実は今、納期が迫った仕事をしています。最短で明日なら対応できますが、それでもよろしいでしょうか?
上記の例文は、自分の現状を説明し手が空いていないことを説明しています。
しかし依頼を断っているわけではなく、代替案を提案していますね。
こういった相手も自分もどちらも尊重した関係であればアサーティブな状態と言えます。
【リフレーミング】
物事の捉え方や視点を変えることを言います。
リフレーミングを意識すると、自分では変えられない「他人のこと」やストレスの感じ方・捉え方が変わります。
例えば、あなたが仕事で失敗をしたとします。
そんな時、以下のどちらのような捉え方をしたら良いと思いますか?
①失敗してしまった。上司や同僚にも迷惑をかけてしまった。もう自分はダメだ…。
②失敗はしたが、社内だけで済んだ。得意先には迷惑を掛けなかったので良かった。
どちらも失敗したということは同じですが、②の考え方はより悪い結果を回避できたとも考えられますね。
捉え方の視点を変えることで同じ結果でも負荷の感じ方が変わるのです。
また「失敗したことで原因が分かったから、今度は同じミスはしない」と考えることで成長につなげる考え方もできます。
【呼吸法】
アサーティブやリフレーミングの説明をしましたが、意識を変えることはすぐには難しいかもしれません。
簡単に取り組める方法として、呼吸の仕方を紹介しました。
①何も考えず、頭の中を空っぽにする
②ゆっくりと「ふぅー」と心の中で言いながら息を吐く
③ゆっくりと息を吸い、ゆっくりと息を吐きながら「ふぅー」を繰り返す
この時に、リラックスしているかどうかは気にしないようにしましょう。
以上の方法はすぐに取り組めると思いますので、ぜひやってみてください。
参加者からは「アサーティブやリフレーミングを意識してストレスをコントロールしていきたい」「他のストレスコントロール方法も調べて活用してみたい」などの感想があり、ストレスコントロールへの興味や知識が深まったという意見もありました!
リンクス船橋では、定期的に講座・グループワークを行っております。 興味のある方はぜひお気軽にご連絡ください!