ストレスコントロールについて【心理学講座】
1月17日(木)にリンクス柏で心理学講座「ストレスコントロールについて」を行いました! 私達は常にいろいろなストレスを受けながら生活を行っています。 ストレスの大きさや感じ方には個人差があり、ストレスによって常につらい気持ちになっている人もいます。
リンクスに通う方から、 「自分はストレス耐性が低いんです。」 「いつもつらい気持ちになっていて、外に出ることが嫌なんです。」 という相談を受けることがよくあります。
そこで今回はそのつらさを少しでも緩和できるように、ストレスをコントロールする方法について講座を行いました。
この講座は、ケリー・マクゴニガル著「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」を参考にして、ストレスコントロールについて解説しました。
≪ケリー・マクゴニガル氏とは?≫
スタンフォード大学の心理学者です。
健康心理学の講師をしており、優秀な教職員に送られる「ウォルター・J・ゴアズ賞」を受賞しています。
世界最大のビジネス誌『フォーブス』の「人びとを最もインスパイアする女性20人」に選ばれたり、大規模な世界的講演会
『
TED
』
に登壇した経験もあります。
本講座の目的は3つ。 ①ストレスに対する考え方を変え、ストレスから発生する自分の反応をコントロールできるようになる。 ②ストレスは人を成長させ、健康で幸せにするものである、という考え方を知る。 ③ストレスを力に変えるための練習を行い、その考え方を自分のものにする。 今回は第1章の「すべては思い込み」という内容を解説しました。 みなさんはストレスについて、どのように考えていますか? ・・・・・ ー身体に悪いもの ーイライラする ーつらいもの 受講者からは次のような意見があがりました。 多くの人がストレスについては「悪いもの」という印象を持っていると思います。 しかし、著書によれば、研究・実験を行う中でストレスには良い効果があることが分かっていると述べられています。
客室乗務員にある実験を行いました。 Aグループにはいつも通り仕事を行ってもらい、 Bグループには「客室係の仕事は立派な運動になる」というポスターを見てから業務に取り組んでもらいました。
その結果・・・ Aグループには何も変化はなかったのですが、 Bグループは「体脂肪が減少し、血圧が低下。以前よりも仕事が好きになった」という実験結果が得られたということです。 このように捉え方や思い込みによって、実際に身体機能に変化が起こることを 「プラシーボ効果」と言います。
ここから受講者の皆さんにも実際に思考のエクササイズを行ってもらいました。 Q1、あなたが最近ストレスを感じていることは何ですか? Q2、そのストレスはあなたの何が脅かされていますか? Q3、そのストレスから生まれるエネルギーをどのように利用すれば良いでしょうか? ある受講者から「毎日、家から出るのがつらいんです・・。」 という悩み(ストレス)があったので、上記のエクササイズに当てはめてみます。 Q1、あなたが最近ストレスを感じていることは何ですか? →「家から出ること。通所すること。」 Q2、そのストレスはあなたの何が脅かされていますか? →「心の安全。家から出ると嫌なことがあるのではないか?と思ってしまう。」 Q3、そのストレスから生まれるエネルギーをどのように利用すれば良いでしょうか? →「本当に心の安全が脅かされるのか考えてみる。」 →「ここで通所できれば、自分が成長できている証であり、これは成長機会であると考える」 このように自分の考え方と向き合って、どのように捉えるべきか? ストレスは「人を成長させ、健康で幸せにするものである」と思い込む。 このエクササイズを繰り返すことで、ストレスをコントロールすることができるようになります。 3月も心理学講座を行う予定ですので、興味のある方はお気軽にリンクスまでご連絡下さい(^^)