「参照」に関する理解を深めよう!Excel基礎講座【講座】
金曜日の4コマ目は毎週恒例の講座の日!!
本日のテーマは「Excel基礎講座」で、主に相対参照・絶対参照についてお話しました。
Excelの学習を始めた方にとって、「相対参照や絶対参照」は聞きなれない言葉であり、
理解するのに時間がかかったり、なんとなくは分かるけど使い分けが難しいという方も多いのではないかと思います。
Excelは膨大な量のデータを管理するのに有用なソフトであり、
実用的に使用するにはこの「相対参照や絶対参照」の仕組みを理解しておくことは不可欠です。
今回は再度、参照の仕組みを説明した後に、実際に参照を用いる様なExcelの課題に取り組みました。
【相対参照とは】
数式をコピーする時に、コピー先のセル位置に対応して参照先のセルが自動的に変化する参照形式
例えば上の図であれば、消しゴムの売上金額を求める【D2】のセルを基準とした時、
ここで求めたいのは売上金額=単価×売上個数なので、入力する数式は【D2=B2*C2】となります。
基準である【D2】に自分が立っていると考えると、
【B2】は基準から見て左に2つ移動した場所、【C2】は左に1つ移動した場所 と捉える事が出来ます。
相対参照は先にも記したように、「コピー先のセル位置(つまり基準)に対応して参照先が自動的に変化する参照形式」とあるように、
基準から考えてどの位置にあるかという法則を保ったままコピーすることが出来るのですね。
では、上の図で鉛筆の売上金額を求めるとします。ここでの基準は【D3】に移動します。
相対参照では、数式は法則を保ったままコピーされるため、
D3から見て左に2つ移動した場所(B3=鉛筆の単価)と、左に一つ移動した場所(C3=鉛筆の売上数量)を参照し、【D3】には=B3*C3という数式が入力されます。
【絶対参照とは】
数式をコピーする時に、参照するセル番地を常に固定する参照形式
➝「$」を付ける事で絶対参照になり、数式をコピーすると、どの数式も指定した特定の位置にあるセルを必ず参照します。
例えば、A社・B社・C社に同じ商品サンプルを販売し、各会社ごとの売り上げ金額を求めるとします。
まず、上の図の左側を見てみましょう!
A社への売上金額を求める【C4】を基準とした時、ここで求めたい売上金額=サンプル価格×A社の販売数なので、入力する数式は【C4=C1*B4】となります。
【C1】は基準から見て上に3つ移動した場所、【B4】は基準から見て左に一つ移動した場所 と捉える事が出来ます。
先に説明した相対参照を用いてこの数式をコピーすると、基準から考えてどの位置にあるかという法則を保ってコピーされるため、B社の売上金額を求める【C5】には基準のC5から見て上に3つ移動した【C2】と基準から見て左に一つ移動した【B5】を参照し、【C5=C2*B5】と入力されてしまいます。
販売するサンプル価格は、A社に販売してもB社に販売しても300円と決まっているため、
正しく販売価格を求めるためには、サンプル価格が入っている【C1】のセルを常に参照する必要があります。
このような時に、絶対参照を使うのです!では、上の図の右側を見てみましょう!
各社の売上金額=サンプル価格【C1】× 各社の販売数で求められるので、サンプル価格の入っている【C1】セルを絶対参照で固定し、【C4=$C$1*B4】と入力します。
絶対参照では参照するセル番地を常に固定する参照形式であるため、コピーしても常にC1を参照する事が出来、
B社への売上金額を求める【C5】には【C5=$C$1*B5】、C社への売上金額を求める【C6】には【C6=$C$1*B6】と入力され、正しい値を求める事が出来ます。
このように、ある特定のセルを常に参照する必要がある場合などに絶対参照は有用ですね。
一度学習しただけで全てを理解するのは難しいため、何度か問題に取り組む事で理解を深める必要があるのではないかと思います。