金曜日の4コマ目は毎週恒例の講座の日!!

本日は、ストレスコントロール講座続編!全4回で、今回が最終回となりました。
「ストレス」は誰にでも身近なものでありながら、それをコントロールするとなると、なかなか容易な事ではないですよね!

第1回~第3回までの講座では、ストレスに対するみんなのイメージの共有やストレスの本質を紹介し、
さらにストレスに対する受け止め方や捉え方を変える事で、ストレスに対する反応をコントロール出来る様になり、それに伴って得られる結果も変化していくというお話をしてきました。

最終回である今回は、前回までの振り返りを行った後に、ストレスを力に変えるエクササイズとして
それぞれが「ストレス」について改めて向き合って考えてみるという時間を設けました。


心理学講座のPowerPoint資料

著書の中で、あるワークショップの話がありました。
そのワークショップのテーマは「自分の価値を証明しようと躍起になることがもたらす弊害について考えよう」というものでした。

著書の中では、一人の大学教授の例が上がっています。
その教授が所属していた大学は、世界最高峰の研究プログラムを擁し、同僚にも著明な研究者がたくさんいるような環境でした。
教授はそのような環境で仕事をする中で、いつしか「自分の価値を証明しよう」と考える様になり、何年も死に物狂いで奮闘した結果、精魂尽き果ててしまったのです。

仕事や他人との関わりの中で、人はこの教授のように「誰かに認められたい」「周囲の人よりすごいと思われたい」という気持ちが 少なからずあるのではないでしょうか?

そのために必死になって「自分の価値を証明するための努力」を行い、ストレスを感じた結果燃え尽きてしまう、というのは案外他人事ではないのかもしれません。

ワークショップに参加したほとんどの人も、「大きな目標を達成しようとする時には、常に他人との競争を意識し、自分の能力を証明して周囲に自分の実力を知らしめないといけない。」と考え、疲労困憊している様でした。

しかし、ワークショップのリーダーたちはこれとは異なった見解を持っていました。

”自分のことを、チーム・組織・コミュニティ・ミッションなどの「自分より大きなものの一員」だと思えば、奮闘しても燃え尽きてしまう事は無い。大切なのは「自分よりも大きなものに貢献する」という考え方。自分が努力をしているのは、自分が優秀であることを証明するというのではなく、もっと重要な目標に貢献する為だと思う様になるため、同じ努力をするにも自分をやる気にさせる動機が変わる。”

そうすれば、自分自身の成功だけにとらわれず、大きな目標の達成に向けて努力することが出来、かつ周りの人の事も応援したくなるのではないかというのです。

ここでの「自分より大きな目標」というのは、個人利益や成功を超えた目標であり、昇進する・報奨金を得る・上司に褒められるといった即物的なものではありません。

それよりも
◆自分はコミュニティの中でどんな役割を果たすべきなのか?
◆自分はどんな風に貢献したいのか?
◆どんな変化をもたらしたいのか? といったことを考えて目標にし、それに向けた努力をすることで
自分の仕事の目標も、「自分より大きな目標」も、どちらも達成出来る可能性が高くなり、努力している間にも喜びや意義を感じられるようになるのではないか、と紹介されていました。

ストレスコントロールといっても、人によってストレスを感じる出来事や状況・その程度も異なるため、 全ての人に当てはまる様な明確な答えは無いのかもしれませんが、
この著書では”捉え方を変えてみる”という視点を持つことの大切さが書かれています。

仕事や私生活のストレスが大きくなっていると感じたら、
自分自身に尋ねてみても良いかもしれません(`・ω・´)

◇自分は周りの人にどのような良い影響をもたらしたいか?
◇世の中に対してどのように貢献したいか?
◇自分の手でどのような変化を起こしたいか?


「自分のための目標」を「自分よりも大きな目標」に変えてみる事で、ストレスを感じる程度やその状況にも変化が得られるのかも知れません♪