就労移行支援事業所リンクス川越西口です♪
今回のブログでは10/6(火)に開催した講座『ストレスマネジメント⑧〜ストレス対処行動(コーピング)〜』についてご紹介していきます。ストレスは私たちの日常生活や就労において、切り離すことのできない存在です。
ストレスは適量であれば、パフォーマンスの向上に繋がりますが、負担が大きいと心と体に影響を与えます。心の病や健康問題は近年、理解が進められつつあります。しかし、目に見えないものであることから、場所や人といった環境によって理解の差が出ているのが現状です。
これまでのストレスマネジメント講座では、ストレスの基礎知識や健康への影響、メンタルヘルス不調について学んできました。今後はストレスを予防・対処するための具体的な方法について紹介していきます。8回目となる今回の講座ではストレス対処行動(コーピング)をテーマに講座を開催しました。ストレス対処行動(コーピング)とは、文字通りストレスに対して行われる行動のことで大きく分けると2種類あります。
情動焦点型コーピング
情動焦点型コーピングとは、ストレスとなった出来事に対して感じた気持ちに対して対処していく行動です。
ストレスとなった出来事は、内容によってすぐに解決させることが難しいことがあります。
そのような時にこの情動焦点型コーピングとして、深呼吸をしたり誰かに話したりする行動を選択することで、気持ちを紛らわせて対処していくことを目的としています。
問題解決型コーピング
問題解決型コーピングとは、ストレスとなった出来事に対して解決を図ることを目的とした対処行動です。
具体例として、仕事で発生したトラブルを解決させる為に上司へ相談をすることや喧嘩した友人に自ら謝って関係修復に努めるといったことがあげられます。
このようにコーピングは、状況によって使い分けることが大切です。
講座ではコーピングについて概要を解説したあと、こちらで用意したシチュエーションを元にそれぞれの場面でどのコーピングを使うと効果的なのかを参加された利用者さんに検討いただきました。
以下に講座で取り上げたシチュエーションについてご紹介していきます。
こんなとき、どんなコーピングが良い?
◆仕事が上手く進まないAさんは仕事の締め切りが近づいているにも関わらず、なかなか作業が進みません。
「このままで期限に間に合わないかもしれない」と焦りを感じています。仕事内容そのものは理解していますが、作業の優先順位をつけることが苦手で、あれもこれも気になってしまいます。
このようなケースの場合、問題が『優先順位をつけられず作業が進まないこと』なので、優先順位を整理したり、上司に相談したりすることで問題そのものにアプローチできる問題解決型コーピングを選択することがおすすめです。「このままで期限に間に合わないかもしれない」と焦りを感じています。仕事内容そのものは理解していますが、作業の優先順位をつけることが苦手で、あれもこれも気になってしまいます。
コーピングの具体例として、締め切りと重要度を書き出すことや今日やることを3つに絞ること、上司に優先順位を確認するといった行動があげられます。
◆嫌なことを引きずってしまう
Bさんは仕事中、上司からミスについて注意を受けました。
注意された内容については理解しており、次から気をつけようと思っています。しかし、帰宅してからも「また怒られるかもしれない」「自分は仕事ができない」と考えてしまい、落ち込んでしまいます。
このケースについては、すでに『注意された内容を理解し、次から気をつける』という問題への対応はできています。そのため、情動焦点型コーピングを選択することで気持ちを切り替えることを重点的に行うことがおすすめです。注意された内容については理解しており、次から気をつけようと思っています。しかし、帰宅してからも「また怒られるかもしれない」「自分は仕事ができない」と考えてしまい、落ち込んでしまいます。
コーピングの具体例として、今日はここまでと気持ちを切り替えることや趣味の活動に興じること、深呼吸をすることなどがあげられます。
まとめ
今回の講座ではストレス対処行動(コーピング)をテーマに、解説からシチュエーションに応じたコーピング選択の検討、情動焦点型コーピングと問題解決型コーピングの作成までを参加された利用者さんに取り組んでいただきました。コーピングは質より量が大切を言われています。理由の一つとして、必ずしも状況や体調等によって同じコーピングでストレス対処の効果が得られるわけではないからです。その時の状況や体調等により、選択肢がとれるように沢山のコーピングを用意しておくと安心に繋がります。
コーピングは出来る限り沢山用意し、実行することでストレスの軽減が可能になります。最後にコーピングスキルを向上させるポイントを紹介します!
◆まずは情動焦点型コーピングの検討と実践を優先することで安全なセルフケアの基盤づくりをする◆問題を解決する思考、行動、判断力がついたら問題焦点型コーピングの検討と実践をしていく◆「気持ちを整える力」を身につけることを優先する
気持ちの整え方には様々な手法があります。具体例として認知行動療法やACTといった手法があげられ、思考を変えたほうが気持ちが楽になれそうという場合であれば前者を選択し、思考から距離を置いたほうが気持ちが楽になれそうという場合であれば後者を選択することがおすすめです。
認知行動療法とACTについて、こちらのブログでご紹介しています。こちらも参考にしていただけると幸いです。
【書籍紹介】不安やモヤモヤとうまく付き合うヒント|ACTおすすめ書籍
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